28 Jul 2015
 
プレスリリース

 

三井物産 ‐ アセンダスおよびUEMサンライズと業務提携し、ヌサジャヤ・テックパークで賃貸用注文開発型施設(BTS)を共同で開発
イスカンダール・マレーシアの工業団地に関連した日本企業との最初のパートナーシップ


2015728日、東京 三井物産株式会社 (「三井物産」本社: 東京 社長兼CEO: 安永竜夫)は、イスカンダール・マレーシアのヌサジャヤ・テックパーク内で、賃貸用注文開発型施設(BTS)を提供するため、アジアのリーディング事業スペース・ソリューション・プロバイダーであるアセンダスおよびマレーシアの代表的な不動産開発業者であるUEMサンライズが共同保有するヌサジャヤ・テックパークとの合弁契約を締結しました。

同合弁事業はイスカンダール・マレーシアの工業団地において、初めての日本企業とのパートナーシップとなります。三井物産は日本に広範囲なネットワークを持ち、産業用物件の開発、管理、そしてリースなどの分野のノウハウに富んでいます。アセンダスは上質な事業スペース開発及び管理に関する確立された実績と能力を有しており、一方、UEMサンライズは現地マーケットに関する詳細な知識と能力を持つマレーシアの代表的な開発業者です。これらの3社がパートナーとなり、それぞれの強みを組み合わせることにより、ヌサジャヤ・テックパークはイスカンダール・マレーシアの日本企業に対し、差別化したソリューションを提供することができ、また同地域への日本からの投資の新しい波を引き寄せることができると見られています。同パークはさらに、イスカンダール・マレーシア内のメディニ地区で三井物産が着手しているスマートシティー・プロジェクトとの相乗効果にも期待できます。

新設する合弁会社(三井‐NYPSB)の出資比率は三井物産が49%、ヌサジャヤ・テックパークが51%となります。この合弁契約の下、ヌサジャヤ・テックパーク210ヘクタールのうち、総土地面積10.7ヘクタールがBTSのリースのために取り分けられ、4年にわたる開発による総開発値の見込みはおよそ16700万シンガポールドル(46800万マレーシアリンギット)に及びます。

製造業、物流、またはハイテク関連業といった事業によって業務スペースに求められるニーズがそれぞれ異なることを理解し、この三井物産とヌサジャヤ・テックパークの合弁事業(三井‐NTPSB)は長期リースでカスタマイズされた施設での操業を望む企業に、建設工程における面倒や資本支出の必要のないワンストップ・ソリューションを提供します。同合弁事業は顧客のためにデザイン、建設、プロジェクト管理から物件管理まですべての不動産手続きとコストを受け持ち、入居企業には本業に専念してもらえる環境を提供します。

軽・中工業までの産業を幅広くカバーするためにデザインされたヌサジャヤテックパークには、工業コマーシャルスペース、社員寮、アメニティおよびサポート施設の全てが一か所に集積し、環境に配慮したワールドクラスのビジネス環境を提供します。また、同パークはマレーシアで初めてシンガポール建設庁(BCA)からグリーンマーク地区部門金賞(暫定)を授与された都市計画地域です。

三井物産不動産事業第一部長の藤田礼次氏は以下のように述べています。「日本企業は、グローバル戦略の一環として東南アジアでの投資と拡大の機会を一層求めています。ヌサジャヤ・テックパークはイスカンダール・マレーシアでの促進的開発プロジェクトであり、シンガポールからわずか数分の場所で、日本企業が同地域での事業展開を行う上で鍵となるゲートウェイの役割を果たす恵まれた場所に位置しています。この業界において素晴らしいリーダーである2社、つまりアセンダスおよびUEMサンライズとの私たちの協力関係は、この地域での成長を望む日本企業にとって望ましいパートナーとなるという私たちの立場を強固なものとするでしょう。」

アセンダスの社長兼グループCEOおよびヌサジャヤ・テックパーク会長であるManohar Khiatani氏はこう述べています。「アジアにおけるアセンダスの最新かつ最大の工業団地開発の1つにおいて、三井物産との間に既に存在してきた強いパートナーシップをマレーシアにまで拡大できることを誇りに思います。三井物産のお客様およびパートナーとの強いネットワークを活用して、ヌサジャヤ・テックパークは特に日本企業に対してマーケティング力を高めることができ、また、それらの企業が急成長を遂げているこの地域のポテンシャルを活用できるようサポートいたします。同地域で上質な事業スペースを探している日本企業への価値提案をさらに強めるべく三井物産と緊密に働けることを楽しみにしております。」

アセンダス・東南アジアのチーフ・エグゼクティブかつヌサジャヤ・テックパークのディレクターであるWilliam Tay氏は以下のように述べています。「私たちは新たなパートナーとして三井をヌサジャヤ・テックパークに歓迎します。この新しい合弁事業を通して、ヌサジャヤ・テックパークの入居企業は、事業ニーズに合わせてカスタマイズされたソリューションだけでなく、事業提携したこれら3社の力が合わさった結果としての、世界基準の事業スペース開発および管理をサービスとして受けることができます。私たちはヌサジャヤ・テックパークが、産業の成長を促す役割を大きく果たし、高付加価値な産業のエコシステムをイスカンダール・マレーシアにて作り出すことができることを確信しています。」

UEMサンライズのコマーシャル部門COOであるRaymond Cheah氏はこう述べています。「私たちは三井物産がヌサジャヤ・テックパークのファミリーに加わることを嬉しく思います。三井物産の関与は、国際色ある事業提携を通してゲルバン・ヌサジャヤが工業とビジネスのエンジンとなり、地域に変革をもたらす拠点となる一面を加えます。これは持続可能な長期にわたる成長をもたらし、ゲルバン・ヌサジャヤが国際ビジネスに最適な場所として選ばれるようになるでしょう。」